今年12月17日、私の大好きな祖父(91)が老衰で他界しました😇
大往生の末、施設で幸せそうに亡くなったそうなので、内心ホッして、「お疲れ様です」と暖かく見送ってきました!
そこで疑問に思った事が。
「3歳の息子に『死』を何と説明したらいい!?💦」
まだ理解できないだろうなぁ~~と思いましたが、普段から恐竜や動物の喰い喰われ…みたいな弱肉強食のシーンをDVDで見ていたからか、「死んじゃった」など単語ではわかっているようで。
「おっきいじぃじが死んじゃったんだよ」
と説明すると、ボロボロボロ・・・・と大粒の涙が!!!!
親である私が動揺してしまうほど!
「なんか悲しい」
「もう会えない」
などは分かっているようです。
そこで参考にさせてもらったサイトがこちら。
がんになった親と子どもの為のサイトですが、子どもへの向き合い方について丁寧に記載されています。
為になったのが、こどもの発達段階のはなし。
発達段階毎の特徴
乳幼児期
乳幼児は死を認識しません。しかしながら、乳幼児は自分の大切な保護者(親など)がいなくなったことや、代わりに世話をしてくれる人が抱える不安を強く感じ取ります。
この時点では乳幼児の面倒をみる人を2~3人以内に限定した方がいいでしょう。2~3歳児
この年齢の子どもたちはしばしば死を寝ている事と誤解し、この誤解がより多くの不安を引き起こします。そのため、幼い子どもであっても「眠っている」とか「遠くへいった」という言葉の代わりに、「死んでしまった」や「死」という現実的な言葉を使うことが大切です。
たとえ、親が死んでしまったことを知らされても、この年齢の子どもは、お母さん、または、お父さんはどこにいるのかと繰り返し聞きます。この場合、その子どもの保護者が穏やかに安心させるような態度でその子の質問に答えることが重要です。「この間お話ししたこと覚えてる? お父さんは死んでしまったのよ。だから、もう帰ってこないの。」この時、その保護者は最初の説明が十分でなかったのだろうかと思ったり、なぜ子どもは何回も同じ質問をするのだろうと思うことがよくあります。しかし、子どもた質問を繰り返すのは、同じ情報を何度も繰り返し聞くことで確認していくという彼らの発達段階における必要性から行われる行為なのです。(幼い子どもが同じ映画を何度も繰り返し見るのを思い出してみてください)。
3~6歳児
この年齢の子どももまだ死と睡眠を混同しがちです。彼らは死の最終性*(注2)というものをまだよく認知できません。人が死んだという事をオウム返しに言うことはできますが、彼らは心の中ではその人が戻ってくるものだと考えています。彼らは死を一時的、または、徐々に起こる出来事としてとらえており、死んでも再び元の生きている状態に戻れると思っています。
この年齢の子どもは自分の行為が死を招く原因になったと考えがちです。例えばお母さんに部屋を片付けるように言われたのにそうせず、それでお母さんを怒らせたために彼女の死につながった、などです。
また、家族の信仰に天国という概念が含まれている場合、この年齢の子どもが自分も「ママと一緒に死んで天国に行きたい」と言うことはよくあることです。その子どもの世話をする大人は、この子は落胆のあまり死にたがっているのではないかと非常に心配します。しかし、この年齢の子どもは抽象的思考が未発達で、死の不可逆性を理解できません。物事を具体的な事象として捉えるため、天国はニューヨークと同じような単なる地名にすぎず、亡くなった人が天国との間を行き来できると想像します。子どもを安心させる言い方は「○○ちゃんがママと一緒に居たいと思うのはわかるよ。でも今はここで、パパと一緒にいい子でいようね」などです。
6~10歳児
この年齢の子どもは死の詳細について旺盛な好奇心を持ちます。死んだ人の身体に何が起こるの?それはどこにいくの?どうやって人が死んだってわかるの?などです。これらは子ども達が実際には聞くのをためらう質問かもしれないので、彼らが質問できる機会をつくることが重要です。
さらに、子どもたちはすでに骸骨や幽霊やおばけに心を奪われているかもしれません。彼らは死の最終性を理解していますが、死の普遍性*(注3)という概念を理解するのはまだ困難が伴います。子どもたちに、全ての生物はいずれ死ぬこと、通常は年をとった人や病気の人が多いけれどそういった人たちばかりでもない、いうことを気づかせるようにすることが助けになります。
この年齢の子どもたちには、安心して親を思い出す事のできる習慣的行為が助けとなります。それは特別な思い出箱でもいいし、裏庭の植物でもいいのですが、子どもが親を身近に感じたいと思った時にそこに行って時間を過ごせる物や場所が大切な存在になります。
10歳以上
10歳か11歳以上の子どもは死の最終性や普遍性を認知できるようになりますが、その理解はまだしっかりしたものではありません。場合によっては、12歳でもこれらの概念の理解が難しい子がいます。
10歳以下の子どもは大人が答えづらい質問をしがちですが、11,12歳くらいの前思春期の子どもになると、周囲の人の気持ちを察し、死に関わる質問はすべきでないと考えるようになります。その質問が残された家族に痛みをもたらすことを理解し、保護者や家族のメンバーを護ろうとします。
この子どもたちには出来る限り心を開き、亡くなった人やその人がいなくなってしまったということに対してどう感じるか話せる機会を作ってあげることが大切です。
思春期の子ども
思春期の子どもの発達課題は彼らの両親からの分離です。親の死はこの課題を妨げるものではありませんが、この課題の達成を非常に複雑にします。思春期の子どもは残された方の親や保護者に自分の気持ちを打ち明けたがりません。それは難しいことや、重要なことを親と話したがらないという思春期特有の特徴から起こることです。しかし、思春期の子どもたちと、感情や恐れ、親の死に対する避けがたい怒りについて率直に話し合うことが大切です。彼らは喪失の痛みを飲酒やドラッグ、セックス等*(注4)で和らげようとしがちですが、彼らに必要なのは信頼できる大人(それは誰なのかを考える手助けも必要です)との安心できる会話であり、それが彼ら自身の癒しや今後の人生を送る上で最善の方法なのです。
うちの息子は3才9ヶ月なので、やや4才に近いです。
あるサイトでは、死について具体的な理解ができるのでは?というデータも。
イギリスのデータによると、4~5歳の子の半分以上と6~7歳の子のほとんどが、内臓の機能を理解しつつ、生命がどうやって維持されるのかを説明することができ、年齢が上がるごとに、内臓の場所や機能などについても理解を深めていました。つまり、4~7歳の時期に、子供達は、それまでの「死=眠る」の解釈から、飛躍的に理解を深めることが分かったのです。
そこで、
- 誰かが死ぬってどういう気持ちになるの?
- 人の「死」って、体の機能がどうなってしまう事?
の2点に絞って、本を与えてみました。
1.の気持ちについては絵本で伝えるのが一番!
物語でいうと、ここら辺がとても泣けます😢✨幼児にもわかりやすいと思います。
2.の、人の体の組織や機能については図鑑を。
図鑑はDVD付きのこちらがとっかかりやすいかもしれませんね👌
DVDを見せて、肺や心臓の動きを親子で確認しました。
一緒に胸に手を当てて呼吸をしてみて、「息を吸うと肺が膨らむでしょ?こうやって空気を吸うと、肺に繋がる血管が心臓のポンプで全身に運ばれて、酸素が吸収されて生きていけるんだよ~~」「じぃじは心臓が動かなくなって、息ができないんだね」なんていう話をしていました😊
からだのふしぎについては、ポップアップがふんだんに施されたこちらの仕掛け絵本が読みやすいかと😊
帰省途中の新幹線の車内や、葬儀場の控室でも随分読みました。
心肺機能についても、説明しやすいです。
因みに英語でいのちの説明をするのは、専門用語も沢山あって難しいとは思うのですが…
「からだのふしぎ」は英語版もありますし、この機会にゲームなどを用いてボディーパーツの英単語に触れるのも良いかもしれませんね✨
またt対象年齢が小学生以降のような気がして今回は取り入れなかったのですが、マジックスクールバスの体についても面白そうです!
ワールドファミリーの会員shopには、CD付きのものも販売されています。
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息子は今回のお葬式で、不思議そうに亡くなった祖父の遺体を見たり、
火葬場では「なんでおじいちゃん、骨になったの?なんで?おかしい!」
と言ったり・・・色々と感じることがあったようです・・・。
死は身近ではあるものの、中々日常で触れることがない話題かもしれませんね。
3歳児にはまだまだ難しいかもしれませんが、
こんな機会を与えてくれた祖父に、最後は本当に感謝の気持ちでいっぱいです✨